SESの組込みシステムから自社WEBサービスのエンジニアに転職した話

SESの組込みシステムから自社WEBサービスのエンジニアに転職した話 雑談

みなさんはじめまして。閲覧いただきありがとうございます。

私はかつて新卒から、SESの現場で組込みシステム開発をしていました。

しかし、将来への不安や働き方を変えたいという思いから、Webサービスエンジニアへ転職しました。

その結果、毎日往復2時間以上の週5日出社から、

フルリモート、フレックスで働きつつ、SES時代より、もっと仕事に対するやりがいを感じることができるようになりました。

これからエンジニアとして働こうと考えている人に少しでもお役に立てれば嬉しいです。

「SES」 システムエンジニアリングサービス(System Engineering Service)とは

知ってる人も多いかもしれませんが、軽く説明したいとおもいます。

SESの仕組み

  • 契約形態:準委任契約(労働時間や作業量に応じて料金が発生する)
  • 働き方:エンジニアが客先企業に常駐し、開発や運用・保守を行う
  • 成果物ではなく、労働力(スキル・時間)を提供する点が特徴

派遣契約と請負契約との違い

  • 派遣契約:労働者派遣法に基づく。指揮命令権は派遣先にある。
  • 請負契約:成果物(システムやアプリ)を納品するのがゴール。
  • SES(準委任契約):成果ではなく「作業そのもの」を提供する。指揮命令権は基本的に委託元にある。

簡単に言うと、「うちの会社にいるエンジニアがあなたの開発手伝いますよ!!」ってことです。

組込みシステムとは

家電や車のデジタルメータなどの機器や製品に組み込まれるコンピュータ(マイコンなど)のことを組込みシステムと呼んだりします。

組込みシステムの例

身の回りに実はめちゃくちゃあります👇

自動車分野

  • ブレーキ制御(ABS / ESC):急ブレーキ時に車輪がロックしないよう制御
  • 自動運転支援システム(ADAS):車線維持や自動ブレーキ、駐車アシスト
  • カーナビ・インフォテインメント:地図表示、音楽再生、通信

家電・生活機器

  • 洗濯機:水量や回転数を制御して省エネや衣類に合った洗濯を実現
  • エアコン:温度・湿度・センサー情報から効率的に室内環境を調整
  • 冷蔵庫:庫内温度を一定に保ち、霜取りや急冷機能を制御
  • 電子レンジ:加熱時間・出力制御、最近はセンサーで温度や重さを自動判定

デジタル機器・IoT

  • デジタルカメラ:シャッタースピード制御、画像処理
  • スマートウォッチ:心拍数や活動量のセンサー制御
  • スマート家電(IoT):Wi-FiやBluetooth経由でリモート操作

組込みシステムの特徴

  • 特定用途向け:パソコンのように汎用的ではなく、「ある機能のためだけ」に最適化されている
  • ハードとソフトが一体:専用ハードウェア(マイコンなど)に専用ソフトが組み込まれて動く
  • リアルタイム性が重要:制御の遅れが許されない(車のブレーキ制御など)

組込みシステム(SES)時代の仕事と悩み

そもそも私が新卒で入った会社は全国的にお客様がおり、どこに配属されるかは完全に運次第でした。客先で出張があれば出張の必要があるし、お客様との契約が終了すれば全然違う都道府県にいったり・・・(さすがに引っ越し手当みたいなのはありました)ちょうど客先の近くに住むと家賃が高いところだったので、1人暮らしだとそんなにお金にも余裕がないので、ちょっと離れたところに住むなど工夫をしていました。

そのせいで片道1時間ちょいもかかる場所になってしまいました・・・電車も満員電車ですし・・・

さらに私が最初に客先として常駐していたのは、組込みシステムの中でもかなり長い歴史がある会社で、

ネットで検索しても記事が一つもないようなツールを使っていたり、扱っていた言語もC言語でした。ツールに関しては操作マニュアルみたいな分厚い本をみて扱いしていたという・・・

C言語や珍しいツールが悪いわけではなく、技術的にも基盤がしっかりしていたりしていたので、そのあたりはとても助かりました。(運が良かっただけかも)

ただ私は、環境が古く、最新のフレームワークやツールに触れる機会がほぼない状況が合ってないと感じました。さらに、基本的に言われたことをただやるだけなので、今自分がなにをしているか、完成したらどうなるかは不透明だったりしていました。

そのため、あまりやりがいというのも中々感じづらいところでもありました。

また、プロジェクトの決定権は客先にあり、自分の意見が反映される場面は少なかったです。そのため「自分のキャリアはこのままでいいのか?」という漠然とした不安を常に抱えていました。ここはSES業界特有の将来性の見えにくさがあると思います。

そんな感じで、2年ほど、同じお客さん先で開発を続けていました。(新卒なのに契約終了しないでくれたお客さんには感謝です)

転職を考え始めたきっかけ

せめて通勤時間をなくしたいと思っていましたが、SES会社かつ組込みシステムという内容でさらに歴史の長い会社だとリモートは絶望的でした・・・(環境を変えてみることを嫌う会社でもあったので)

その最中、ネットで「フルリモート」「自社サービスは納期に追われることが少ない」「モダンな技術が使えることが多い」などの言葉をみかけ、

これだ!!と私が想像していたエンジニア像に近しかったこともあり、転職を決意しました。

転職活動

転職する前に行動したこと

まず、WEBサービスに必要なことを学ぼうと思いました。

どういう作りになっているか調べてみると、「ふむふむ、フロントエンドとバックエンドで分かれていてAPIというものがあるのか」ということらしいと。

どうやらAPIというのは組込みシステムでもつかわれることがあるらしく、これを学ぼう!と決意しました。幸いにも、SESの会社なので探せばAPIの開発ができるんじゃない!?と思い、すぐさま、自社(所属する会社)の営業に「API開発をやりたい」と相談してみました。

返ってきたのは「探してみるけどあるかわからないし、お客さんがOKださないとできたいよ」と言われました。その時は少しでも可能性があるならと思い、お願いします!とすぐさま返事しました。

運よくAPI開発ができるように

その後営業に案件をみつけてもらい、2社目に顔合わせした案件に参加することができました。

(1社目は参加できると思ったら予算が足りないといわれ結局駄目だった)

かなり運がよかったと思います。案件がなかったり、もっと凄腕のエンジニアに取られていたかもしれないので・・・

転職活動

1年ほど開発を続けながら、転職活動も行っていました。

(途中、プロジェクトが大炎上して、土日も出社、残業もほぼ毎日で終電で帰る。みたいなせいかつもありましたが・・・)

幸いにも、「エンジニア」という職をやっていたこと、API開発の経験があるということから、

自社WEBサービスを運営している会社へ10社くらい応募したら、2社ほど内定をいただきました。

内定・転職後の変化

転職後、最も大きな変化は「自分のつくったものがすぐにわかる。声が聞こえること」です。自社開発では会社からの声やユーザからの声がすぐに届くことが多いので、とてもやりがいに感じています。

もちろん大変な点もあります。新しい技術のキャッチアップは常に必要で、スピード感のある開発に最初はついていくのが大変でした。しかし、学びながら成長していく実感は、SES時代には得られなかった大きな喜びです。

これからWebサービスに転職したい人へのアドバイス

できそうなことから学び始めることが大切

今自分が置かれている状況の中で何ができるか考えてみましょう。その中で行動をしてみたらそれが評価されるはずです。

実務未経験でも、まずはプログラミング言語の勉強や簡単なアプリを作ってみたり、自分の力でサービスを形にできることを示せれば大きなアピールになります。

SESでの経験も活かせる

SES時代の経験も決して無駄ではなかったです。組込みシステムで培ったエンジニアとしての技術力や、チーム開発した経験はWeb開発でも活かせます。

転職市場は思ったより広い

「SESからWeb系に行くのは難しい」と思う人もいるかもしれませんが、どうしたらなれるか道すじを立てて、行動してみる。というのがとても大事だと私は思っています。

最後に

私はSESからWebサービスエンジニアへ転職したことで、技術的にもキャリア的にも大きな成長を実感しました。

ただ、転職活動をする前に一度誰かに今の状態で転職が成功するのか不安はとてもありました。

技術力が足りているのか、どんなことをやればいいのか不安がとても大きいと思います。

そして転職する前にちゃんと知識がある人からの学習サポートがあれば、自信にもつながるかもですし、これから何をすればいいのかある程度の目標が立てやすいというのもあると思っています。

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