Pythonを学び始めると必ず出てくるのが「if文」です。条件によって処理を切り替えるための基本構文であり、プログラミングの世界では欠かせません。この記事では、Pythonのif文の書き方や活用法を、初心者でも理解しやすいように解説します。
if文とは?
if文は「もし〜ならば」という条件分岐を表す構文です。Pythonではシンプルに書けるため、直感的に理解しやすいのが特徴です。例えば「数値が10より大きいかどうかを判定する」といった場面で使われます。
x = 12
if x > 10:
print("10より大きい")
上記の例では、変数x
が10より大きいときに「10より大きい」と出力されます。もし条件が満たされなければ、何も表示されません。
if文の基本構文
Pythonのif文はインデント(字下げ)で処理の範囲を示します。正しいインデントを意識することが大切です。基本構文は以下の通りです。
if 条件式:
実行する処理
例えば、年齢が20歳以上かどうかを判定する場合は次のように書けます。
age = 18
if age >= 20:
print("成人です")
この場合、条件がFalse
のため出力されません。次に条件が満たされなかった場合に別の処理をしたいときは「else」を使います。
if-else文の使い方
「もし〜ならば」「そうでなければ」といった二択の処理を行うときにif-else文を使います。例を見てみましょう。
age = 18
if age >= 20:
print("成人です")
else:
print("未成年です")
上記の場合、ageが18なので「未成年です」と表示されます。これにより、条件が満たされなくても必ず何らかの処理が実行されます。
if-elif-elseで複数条件を扱う
複数の条件を順番にチェックしたい場合は「elif」を使います。elifは「else if」の略で、複数の条件を整理して記述できます。
score = 75
if score >= 80:
print("合格!")
elif score >= 60:
print("追試です")
else:
print("不合格です")
この例では、scoreが75なので「追試です」と表示されます。条件は上から順に評価され、最初に一致した処理が実行されます。
if文のネスト(入れ子)
if文の中にさらにif文を書くことも可能です。これを「ネスト」と呼びます。ただし、ネストが深くなると可読性が下がるため注意が必要です。
x = 15
if x > 10:
if x < 20:
print("10より大きく、20より小さい")
このように複数の条件を組み合わせることで、柔軟な判定が可能になります。しかし、条件が増える場合は後述する「論理演算子」を使うとすっきり書けます。
論理演算子とif文の組み合わせ
複数条件を扱う際は論理演算子を活用すると便利です。Pythonでは主に次の演算子を使います。
and
:両方の条件がTrueのときor
:どちらかの条件がTrueのときnot
:条件を反転
x = 15
if x > 10 and x < 20:
print("10より大きく20未満")
このように書くことで、ネストを避けつつシンプルに記述できます。
応用テクニック
三項演算子(条件式)
Pythonではif文を1行で書くこともできます。これは「条件式(三項演算子)」と呼ばれ、短い判定処理に向いています。
age = 20
message = "成人" if age >= 20 else "未成年"
print(message)
この方法を使えば、簡単な条件分岐をスッキリ書けます。
in演算子とif文
if文はリストや集合と組み合わせるとさらに便利です。例えば、ある要素が含まれているかを判定できます。
fruits = ["apple", "banana", "orange"]
if "apple" in fruits:
print("りんごがあります")
このように、実際のデータ処理や検索でも応用可能です。
よくあるエラーと注意点
Python初心者がif文でよくつまずくポイントは、インデントのミスです。特に半角スペースとタブを混在させるとエラーになります。
# NG例(インデント不一致)
x = 5
if x > 3:
print("OK") # IndentationError
また、条件式の書き方にも注意が必要です。例えば「==」と「=」を間違えると構文エラーになります。
# NG
if x = 5: # SyntaxError
print("エラー")
比較は必ず「==」を使いましょう。
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まとめ
Pythonのif文は条件分岐を行うための基本構文です。if、elif、elseを組み合わせれば柔軟な処理が可能になります。さらに論理演算子や三項演算子を使うとコードが簡潔になり、実践で役立ちます。まずは基本の書き方をマスターし、応用へとステップアップしていきましょう。
参考:Python公式ドキュメント(if文)
さらに理解を深めたい方は、Pythonのlistの使い方を学ぶと、配列処理に役立ちます。またfor文やwhile文の基礎も合わせて読むと理解が一気に広がります。

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