初心者でもできる！Pythonでファイルの存在チェックをする方法

Pythonを使ってファイル操作を行う際、「そもそもファイルが存在するのか」を確認することは非常に大切です。本記事では、初心者の方でもわかりやすいように、Pythonでファイルの存在チェックを行う方法や注意点を丁寧に解説します。

なぜPythonでファイルの存在チェックが必要なのか
基本の方法：os.path.existsを使う
ファイルかディレクトリかを区別する
新しい方法：pathlibを使う
例外処理で存在チェックを行う方法
応用テクニック：複数のファイルをまとめてチェック
よくあるエラーと注意点
Python初心者におすすめのサービス
まとめ
参考リンク

なぜPythonでファイルの存在チェックが必要なのか

プログラムを作成するとき、処理対象のファイルが存在しないとエラーが発生してしまいます。例えばログファイルの読み込みやCSVデータの処理など、ファイルがあることを前提にコードを書くと、予期せぬ例外が起きてしまうのです。事前にファイルの存在をチェックすることで、ユーザーに分かりやすいエラーメッセージを出したり、別の処理に切り替えたりすることができます。つまり、安定したプログラムを作るうえで欠かせないテクニックと言えるでしょう。

基本の方法：os.path.existsを使う

Pythonでファイルの存在を確認する最も基本的な方法は、os.path.exists()を使うことです。この関数は指定したパスが存在すればTrueを返し、存在しなければFalseを返します。とてもシンプルで直感的です。


import os

file_path = "example.txt"

if os.path.exists(file_path):
    print("ファイルは存在します")
else:
    print("ファイルは存在しません")

ただし、この方法ではファイルかディレクトリかを区別せずに存在を判定します。そのため、もう少し細かいチェックを行いたい場合は次に紹介する方法を使います。

ファイルかディレクトリかを区別する

ときには「ファイルは存在するが、それはディレクトリだった」というケースもあります。その場合はos.path.isfile()やos.path.isdir()を使うと便利です。


if os.path.isfile(file_path):
    print("これはファイルです")
elif os.path.isdir(file_path):
    print("これはディレクトリです")
else:
    print("存在しません")

このように分岐させることで、意図しない動作を避けることができます。特に処理対象が明確にファイルである場合は、isfile()でチェックする習慣をつけると安心です。

新しい方法：pathlibを使う

Python3.4以降ではpathlibモジュールが登場し、より直感的にファイルパスを扱えるようになりました。これを使えば、オブジェクト指向的にファイル操作ができるため、コードも読みやすくなります。


from pathlib import Path

file_path = Path("example.txt")

if file_path.exists():
    print("ファイルは存在します")
else:
    print("ファイルは存在しません")

Pathオブジェクトはis_file()やis_dir()といった便利なメソッドも持っており、直感的に書けるのが特徴です。最近のPythonコードではpathlibが推奨されることも多いため、覚えておいて損はありません。

例外処理で存在チェックを行う方法

もう一つのアプローチは、ファイルを開こうとして例外が発生したら「存在しない」と判断する方法です。この場合、try-except構文を使います。


try:
    with open("example.txt", "r") as f:
        print("ファイルが開けました")
except FileNotFoundError:
    print("ファイルは存在しません")

この方法は「開けるかどうか」を直接確認できる点で便利ですが、存在するだけでなく実際に読み取り可能かどうかも同時に確認してしまうため、使いどころを考える必要があります。

応用テクニック：複数のファイルをまとめてチェック

実務では「複数のファイルが揃っているかどうか」をまとめて確認したいケースもあります。その場合はループを活用すると効率的です。


files = ["a.txt", "b.txt", "c.txt"]

for f in files:
    path = Path(f)
    if path.exists():
        print(f"{f} は存在します")
    else:
        print(f"{f} は存在しません")

このようにすれば、複数ファイルのチェックを一度に行えます。ログ処理やデータ分析の前処理などで役立つでしょう。