Pythonの辞書型（dict）は、キーと値をペアで管理できる便利なデータ型です。本記事では、基本の使い方から応用テクニックまで、初心者にもわかりやすく解説します。さらに、よくあるエラーや注意点も紹介します。
Pythonの辞書型とは？基本の概念
辞書型は、キー（key）と値（value）を組み合わせてデータを保持する型です。他の言語では「マップ」や「ハッシュ」とも呼ばれます。例えば、人物の名前と年齢を関連付けたい場合に便利です。
例えば、次のように記述します。
person = {"name": "Alice", "age": 25}
print(person["name"]) # Alice
より詳しい仕様は、Python公式ドキュメントも参考になります。
辞書型の作り方と基本操作
辞書の作成方法
辞書は波括弧 {} を使って作成します。空の辞書を作る場合は {} または dict() を使います。
my_dict = {"key1": "value1", "key2": "value2"}
print(my_dict)
empty_dict = {}
empty_dict2 = dict()
値の取得・更新・削除
次に、値を取得・更新・削除する方法を見てみましょう。
person = {"name": "Alice", "age": 25}
# 値の取得
print(person["name"])
# 値の更新
person["age"] = 26
# 新しいキーと値を追加
person["city"] = "Tokyo"
# 削除
del person["city"]
辞書型を使った便利なテクニック
forループでの繰り返し処理
辞書型はキーや値を簡単にループ処理できます。そのため、大量データを扱うときにも便利です。
for key, value in person.items():
print(key, value)
getメソッドでエラー回避
存在しないキーを直接参照するとエラーになります。しかし、get() を使えばデフォルト値を返せます。
age = person.get("age", "不明")
辞書内包表記
さらに、辞書も内包表記で作成可能です。例えば、数値とその二乗をまとめて作れます。
squares = {x: x**2 for x in range(5)}
実践例：辞書型を使ったデータ管理
例えば、商品の在庫管理では商品名をキー、在庫数を値にすれば簡単に管理できます。
inventory = {"apple": 10, "banana": 5}
# 在庫追加
inventory["orange"] = 7
# 在庫確認
print(f"バナナの在庫: {inventory.get('banana', 0)}")
応用テクニック
ネストされた辞書の操作
students = {
"A001": {"name": "Alice", "score": 85},
"A002": {"name": "Bob", "score": 90}
}
print(students["A001"]["score"])
辞書のマージ（結合）
dict1 = {"a": 1, "b": 2}
dict2 = {"b": 3, "c": 4}
merged = {**dict1, **dict2}
print(merged) # {'a': 1, 'b': 3, 'c': 4}
ソートとフィルタリング
# 値でソート
sorted_items = sorted(inventory.items(), key=lambda x: x[1], reverse=True)
print(sorted_items)
よくあるエラーと注意点
- 存在しないキーを直接参照するとKeyErrorが発生します。
- キーには変更不可能（immutable）な型のみ使用可能です。リストは不可です。
- Python3.7以降では辞書の順序が保証されます。
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まとめ：辞書型をマスターしてデータ処理を加速
Pythonの辞書型は、データ管理や検索を効率化できる強力な道具です。基本から応用まで身につけ、実務や学習で積極的に活用しましょう。
参考リンク：OpenAI API公式ドキュメント
さらに理解を深めたい方は、Pythonのlistの使い方を学ぶと、配列処理に役立ちます。またfor文やwhile文の基礎も合わせて読むと理解が一気に広がります。
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